TEE : EARACHE

EARACHE
1990年前半、一番イケてるレーベルがEARACHE RECORDSでした。SLAYER最高!とか言ってた高校生の自分がTOO LOUD! TOO HEAVY! TOO SPEED!とばかりに速さを求めて行き着いたのがNAPALM DEATH。正直騒音にしか聴こえずこれは音楽じゃねーだろ、、とすぐにCDを売ってしまうという愚行に出たくらいケツの青いくそガキだった頃にロゴを見るだけでやべーCDに決まってると思わせてくれたレーベルです。このレーベルが無ければデスメタルもグラインドコアもメロデスもドゥームの流行も無かったのかもしれないと思わせるほど様々なバンドを輩出しています。レーベルというものを意識し始めたのもEARACHE RECORDSかEXTASY RECORDSです。その後、MAN’S RUINやRISE ABOVE、SOUTHERN LORD RECORDSやRELAPSEなど意識してレーベル買いをし始めますがEARACHEのロゴは未だに心躍りますし、ある種のハードルも感じます。自分に理解できるのか?と。そういえばNAPALM DEATHの新譜が良いらしいですね。

NAPALM DEATH辞めたリードリアンが始めたCATHEDRAL。1stは遅さへの振り切りが半端なくすぐには理解できませんでしたが2ndのこの曲は適度な速度でキャッチーさも兼ね備えたドゥームメタル入門の1曲としてはもってこいの名曲です。この2ndで完全に華開いた感があります。ドゥーム野郎にとってのEARACHEといえばCATHEDRAL、SLEEPでしょう。

TEE : KYUSS

KYUSS
カリフォルニアはパームデザート出身のレジェンドクラスのデザート/ストーナーロックバンドKYUSS(カイアス)の名盤Welcome to Sky Valleyの海賊版ロゴTシャツ。現QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュの摩訶不思議なギターサウンドと裸足で激猫背で終止揺れながらロンゲを振り乱しうねるまくるベースラインを左リッケンで弾くスコット・リーダー、KYUSSの後、カリフォルニアのレジェンドバンドFU MANCHUへ移籍、今は自身のバンドでVo&Gをこなすマルチプレイヤーブラント・ビョークのセンス良過ぎるドラム、ジョン・ガルシアの男の色気プンプンの声が乗ると唯一無二のKYUSSサウンドが出来上がります。曲の構成具合もセンスあり過ぎでこれこそイケてるバンドです。こんなバンドが砂漠でパーティーしながら育っていったジェネレーターパーティーについてはライターの山崎さんのインタビューで詳しく話していますがいいなぁ、砂漠。KYUSSやYAWNING MAN、FATSO JETSONなど生まれた砂漠に行ってみたい。そのデザートロックの歴史を模したDUNA JAMなるビーチでのフェスが2010くらいまであったらしいのだが行きたかったなぁ。参加バンドもブラント・ビョークはじめ、デザート系やストーナー系が揃っていてROADBURN FESに匹敵するメンツが野外で解放感いっぱいの中で聴けるってどんなに最高なのでしょう。解散後、ブラント・ビョークはFU MANCHUへ移籍したりマイペースに自分らしいマニアックな活動を。ジョシュはQOTSAで大成功、独自の音楽性を高めていますが、希代のシンガーガルシア先輩はKYUSS後のSLO BURN、UNIDAはKYUSS路線でありながら色んな諸事情によりアルバム出なかったり、録音したけどお蔵入りになったり。ジョシュに刺激を受けてHERMANO結成、ちょっとQOTSAっぽさを意識したような曲がありつつも所詮二番煎じで売れず。KYUSS初代ベーシストの問題児ニック・オヴェリとブラントを誘ってKYUSS再結成しようぜとするもジョシュが乗ってこず、ギタリストだけ他の人入れてKYUSS LIVES!名義でライブ活動してたらジョシュとスコットに訴えられるというトホホな感じ。KYUSS LIVES!は名前をVISTA CHINOに変え活動していますが、その後、ソロアルバムを出して、散々な目に会いながらも活動を続けてくれているのが救いっす。ほんと彼の声は魅力的なんですけどね。スコット・リーダーはメタリカのベーシストオーディションを受けて結構後半まで残ってたという噂も。LOAD制作時だったら入れたんじゃないかなぁ。

こちらは2ndの曲。

TEE : SONS OF OTIS

SOO2
SONS OF OTISの2012年のアルバムSeismicのジャケT。カナダのスペーシーサイケドゥームバンドで音数の少ない超ヘヴィリフや音のモコモコ感、Voのエコーかかりまくりなとこなど、ELECTRIC WIZARDに似ています。過去のジャケに比べ急にストーナー感を出してきたのですがたしかにすこーしだけ軽快なリフやジャム要素が増えてNEBULAを思い出す場面もありました。NEBULAといえばドラムの手数の多さが魅力ですがSONS OF OTISも同様にドラムのセンスがクールで宇宙空間をひたすら彷徨っている中、一人元気にがんばっています。このドラムいなかったら完全に爆睡してしまうでしょう。