TEE : EARACHE

EARACHE
1990年前半、一番イケてるレーベルがEARACHE RECORDSでした。SLAYER最高!とか言ってた高校生の自分がTOO LOUD! TOO HEAVY! TOO SPEED!とばかりに速さを求めて行き着いたのがNAPALM DEATH。正直騒音にしか聴こえずこれは音楽じゃねーだろ、、とすぐにCDを売ってしまうという愚行に出たくらいケツの青いくそガキだった頃にロゴを見るだけでやべーCDに決まってると思わせてくれたレーベルです。このレーベルが無ければデスメタルもグラインドコアもメロデスもドゥームの流行も無かったのかもしれないと思わせるほど様々なバンドを輩出しています。レーベルというものを意識し始めたのもEARACHE RECORDSかEXTASY RECORDSです。その後、MAN’S RUINやRISE ABOVE、SOUTHERN LORD RECORDSやRELAPSEなど意識してレーベル買いをし始めますがEARACHEのロゴは未だに心躍りますし、ある種のハードルも感じます。自分に理解できるのか?と。そういえばNAPALM DEATHの新譜が良いらしいですね。

NAPALM DEATH辞めたリードリアンが始めたCATHEDRAL。1stは遅さへの振り切りが半端なくすぐには理解できませんでしたが2ndのこの曲は適度な速度でキャッチーさも兼ね備えたドゥームメタル入門の1曲としてはもってこいの名曲です。この2ndで完全に華開いた感があります。ドゥーム野郎にとってのEARACHEといえばCATHEDRAL、SLEEPでしょう。

2014.5.7 SHIBUYA QUATTRO : CARCASS

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「リバプールの残虐王」CARCASSにはメロディックデスメタルに変化し有名になった「Heartwork」から入りました!というグラインドコア連中からしたら完全な後追いミーハー野郎ですが日本ツアー最終日に行ってきました。怖いゴアグラインダー達が大勢いてゲロまみれにされるのかと思いきや全身黒のメタルオタク、スラッシャーがほとんどで半パンNEW ERAキッズはほとんど見かけませんでした。ナパームデスの時は半パン率がかなり高かったんですけどね。NASUMとかも一緒だったからか。もういい歳だしせっかく来日してくれているアーティストをじっくりと観たいという事が多くなってきたのですが一緒に行った友人がモッシュしたいというので始まるのを待ちながら中盤に陣取っていたらオープニングと同時に人波に巻き込まれ最前5列目あたりになってしまい久しぶりに汗だくになりました。最新アルバムの1曲目でもあるSE的な「1985」からHEARTWORK1曲目「Buried Dreams」でライブがスタートという掴みすぎる幕開けから名曲のオンパレードでした。「Ruptured In Purulence」はより邪悪になっててかっこよかったぁ。後追いで全アルバム聴いたとはいえ初期の2枚は記憶があやふやなレベルで、音の問題もあってか、知らない(覚えていない)曲もありましたが改めて聴くと意外と初期の曲もしっかりメロディを弾いている印象でした。もしくはライブアレンジ?後追い野郎ならでは、もしくはDOOM/STONER好きならではかもしれませんが5th「Swansong」はデスメタル要素にロックの要素もあって大好きなのですが「BLACK STAR」のイントロから急展開「Keep on Rotting In the Free World」も痺れました。途中ドラムが止まって変な間があってからジェフがサビをオーディエンスに求めて感動的に盛り上がる展開がありましたがあれってドラムのミス?なんか気まずそうな顔してたダニエルさんが印象的でした。本編終了後、違和感のあるディスコチューンRosebudの「Have a cigar」が流れジェフが踊りながら再登場。「HEARTWORK」で締めてライブ終了かと思いきやまたまたディスコチューンが。期待して待つもそのまま終了〜。もう一度出る予定をやめたのか、そういう演出だったのか良くわかりませんでした。しかしジェフとビルの存在感は凄かった。ジェフは歳とって毛も薄くなり白髪まじりで、ストリートで見たら浮浪者にでも見えそうですがステージでは圧倒的で、MOTORHEADのレミーに似てるなぁと感じました。自分も髪の毛が心配で薄くなったら坊主にしようと思っていましたが、ああいう開き直りもいいのかも。独特のVoはCDと変わらず凄みがあり不快感満点(褒言葉)でした。ビルは実家に日本のファンが押し掛けるほどのイケメンですが歳をとっても変わらず、オーディエンスも昔からファンだったんだろうなぁという派手なおばちゃんが最前を陣取っていました。久々にクタクタになったライブ後はCARCASS観たんだから臓物でも食いますかと適当にホルモン食える店に入ったのですが2人共ホルモンがそんなに好きでない事が注文時に発覚、サムギョプサル(肉だし)に変更しました。マーチャンは今回どれも微妙なデザインだったのとGWにバンドTを買いすぎたので自粛。ミュージシャンの多くは若い頃は無知と勢いに任せ曲を作り、その無知や勢いから自由な発想が生まれオリジナリティとなりますが、経験を経て様々な音楽理論を吸収し、レベルアップしていく反面、音楽の常識に縛られ個性がなくなっていく事が多いように思うのですが、CARCASSの最新アルバム「Surgical Steel」はどちらも成立している名盤であると思います。しばらくCARCASSを聴く日が続きそうです。

TEE : PIG DESTROYER

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関東では10年振りの大雪だそうです。去年も結構積もったと思うんですがそれより降るんでしょうか。PIG DESTROYERはAxCxのGだったスコット・ハルさんが始めたベースレスのグラインドコアバンド。強烈なバンド名ですねー。PIGとは大衆を指すのか警察を指すのか。このTシャツは適度にマイナーで人と被らずロゴのセンスも良く、メッセージ性が強いのに派手なジャケ画がないから見た目も程よい刺激に押さえられているので、とても着やすく重宝しています。お気に入りのアルバムはTerrifyerです。グラインドコアってなにやってるかわからなくて苦手なんですがPIG DESTROYERはリフがきちんとハードロックしていて聴きやすいのです。