BAND : RISE OF THE NORTHSTAR
TITLE :Welcame
フランスの日本オタによるハードコアバンド。日本オタというと萌えアニメやガンダム、アイドル系が思い出されますが、こいつらは90’sの週刊少年ジャンプやヤンキー、不良といった中2病全開のジャパンカルチャー好きという大人になりきれない少年達。バンド名も北斗の拳(Fist of the North Star)をもじっていますし、ジャケットのイラストも鳥山明タッチでヤンキーを描いてます。VoのVithia aka”スーパーベジータ”が描いたそうです。最近では入れる事の減ったCOMPACT DISCのロゴをわざわざ大きく一部反転で入れるあたりも90’sへの拘りを感じます。ライブは短ラン着てるし歌詞にはサイヤ魂や悟空、不良、ラオウ、竹蔵(バガボンドだと思われる)、聖闘士、暴走族、甲子園など中学時代を思い出させる単語を交えながら熱い日本愛や仲間愛などに溢れ、まさに少年マンガの正義のヤンキー一直線です。音はHATEBREEDやDOWNSET、SICK OF IT ALLみたいなストロングスタイルのハードコア+SLAYERやMACHINE HEADっぽさを感じるメタルっぽさ(ギターソロやツーバスの使いどころでしょうか)もありとても硬質でパワフル、メタル耳にも聴き易いです。ギター(EVA-Bさん)がかなり技巧派でスイープまで魅せてくれます。ハードコア特有のブレイクダウンの切れ味は凄まじく、そこに乗るラッピングボーカルもクソクールです。ここまで日本愛を前面に出していると嬉しくなってしまい、贔屓目で聴いてしまいます。ハードコア界でどういう評価なのか知りませんが、ドゥーム/ストーナー/メタル野郎の興味を惹き、引き込むだけの個性、パワーはありました。バンドのサンクスリストにRATMやSUICIDAL TENDENCIES、BIOHAZARD、Wu-Tang Clan、METALLICA、PANTERAに並んで鳥山明、井上雄彦、車田正美、北条司はまだしも、桜木花道や星矢、一輝、ベジータ、ラオウ、鬼塚、ニコガク、あげくの果てには新宿歌舞伎町のロボットレストランまでならぶバンドは彼らだけでしょう。
こちらはアルバムの前に出た2012年の2ndミニアルバムの曲。彼らの趣味を凝縮した素晴らしいPV。
これもそう。かっこいい〜
これは2011の東日本大震災の時に日本のために制作した曲。不死鳥のように蘇れと聖闘士星矢のフェニックス一輝にかけた曲だそう。途中、鳳翼天翔繰り出します。