SIXX:A.M. / This Is Gonna Hurt、Modern Vintage

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BAND : SIXX:A.M.
TITLE :This Is Gonna Hurt
TITLE :Modern Vintage

モトリークルーのリーダー、ニッキー・シックスの別バンドSIXX:A.M.の新作と前作。モトリークルーが夜ならニッキーの別な面を表現したSIXX:A.M.は午前中って事?ニッキー・シックスとメンバーのDJアシュバのA、James MichaelのMでSIXX:A.M.?Brides of Destructionのせいかもしれませんが、過去の栄光にすがった大御所が若者を起用して新しい音で古いアイディアを使い回した若作りバンドのイメージで敬遠してましたが、食わず嫌いもなんだし、新作の好レビューがやたら目についたので軽い気持ちでポチりました。車で言うとエスカレードやナビゲーターのようなアメリカンマッチョという言葉がピッタリな、とてもわかりやすいメロディーとゴージャスな音作りでまったく想像通りでしたが、最近こういうのを聴いていなかったからやけに染みます。期待が薄かったからかな?NickelbackやDisturbed、GODSMACK、HOOBASTANKのような男らしさと哀愁を感じさせるメロディーにヘヴィな音。DJアシュバのツボを心得たギターが適度に絡みます。こういう曲にピッタリな少しハスキーで低音から力んでも細くならない高音まで表現自在なVo。ニッキーが作曲家として成熟しちゃうとヴィンスの特徴的な声では合わないもっと普遍的な曲がたくさん出来ちゃうんでしょうね。どちらも捨て曲が少ない良アルバムです。時には何も考えずこういうスケールの大きいアリーナロックに埋もれるのも心地よいですね。1stも買おう〜っと。

Brant Bjork And The Low Desert Punk Band / Black Power Flower

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BAND : Brant Bjork And The Low Desert Punk Band
TITLE :Black Power Flower

カリフォルニアデザート出身BRANT BJORKの4年振りの新作。Brant Bjork And The Low Desert Punk Band名義では初でしょうか。名義を変えただけあって今までと少しだけ、印象が変わりました。ほんの少〜しですが。まずギターがファズ成分多めになり少し若返った感じです。リフはサバスっぽいシンプルなパワーコードが増えました。歌も以前よりエネルギッシュです。そしてなぜかオリジナリティが減り、どこかで聴いたようなありがちな音になった気がします。前のほうがアダルトなブラントビョーク節の効いたロックしてました。バンド名義にした分、ブラント以外の意見が取り入れられこうなったんですかね。もちろん以前の流れを汲んだクールな曲もありますし、オススメです。ブラントビョークに駄作無しなはずですから。自分の感性が鈍いんでしょう。

この出だしなんてWar Pigsですよね。

OZZY OSBOURNE / MEMOIRS OF A MADMAN

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BAND : OZZY OSBOURNE
TITLE :MEMOIRS OF A MADMAN
オジーがソロになってからの映像の集大成が出ました。DVD2枚組で1枚目は今までの全MV。ランディローズ存命の1st2ndの頃はMVなんぞ無く、JAKEの3rd以降の全MV集となっています。2枚目は海賊版で散々見たランディローズ存命時のTV用のスタジオライブ映像に始まり各時代のライブ映像とオジーのインタビュー。どちらも各映像が時系列になっているため、オジーのソロキャリアの歴史が大体わかる物になっています。トータル4時間30分。通して見たら半日潰れます。やっぱオジーといえばギタリストですね。ギタリスト発掘人と昔は言われていましたが、ランディ、ブラッドギルス、ジェイク、ザックとどれも無名時代にチョイスしている先見の明が凄い。ジョーホームズで失敗、ガスGは結構有名だったから最近は衰えたようですが。ランディはサバス脱退後のソロとしての方向性を決めるにぴったりの人材だったし、ジェイクはLAメタル全盛期という時代にピッタリな人材、ザックにしてもメタルがよりヘヴィな方向へ向かう時代の申し子のような人材でそれぞれが役目をきちんと果たしています。ランディ〜ジェイク〜ザック、そしてNO MORE TEARSでの引退までの流れは最高です。ランディのオリジナリティ溢れるリフとソロ、ジェイクのトリッキーなプレイとカリスマ性、ザックのパワフルな音とアクション。ここまでの6枚のアルバムは1枚として駄作が無いです。本当にここで引退していたらオジーのカリスマ性は今よりもっともっと凄い伝説となっていたでしょう。しかしその後、引退宣言をあっさりと撤回して活動再開。こんなとこもオジーっぽいし当時誰もがそうなるんじゃねーかなと思っていました。再開後、現在までアルバム4枚出していますが名曲ってPERRY MASONくらいじゃないでしょうか。他は何度も聴くに耐えない曲ばかりです。自分の年齢でしょうか。聴くタイミングでしょうか。オジーでしょうか。ギタリスト(共作者?)でしょうか。ぶっちゃけると自分はギタリストだと思っています。ザックは旬が過ぎ、ガスGはリフ作りは上手いけど、曲がイマイチなのは彼のバンドを聴けばなんとなく理解できます。オジー本人もメロディが枯渇しているかもです。なので時系列で見ると後半ダレてきてウトウトしてしまいました。歌も下手うまだしステージでも別にかっこよくありません。老人が徘徊しているようです。しかしそこも含めてヘヴィメタルの帝王、マッドマンオジー。ポケットから鳩を出して飛び立たせようとしたらポケットの中で鳩が死んでしまって気まずいのでかじるポーズとったらPMRCに目つけられたり、ステージに投げ込まれたコウモリをかじって救急車で運ばれたり、テキサスの国民的遺産アラモ砦に立ち小便して10年ライブ禁止なったり、しかもその小便がかかった壁に666の字が浮かび上がったという噂がたったりとハチャメチャな面もありつつ、テレビ番組オズボーンズでは家族でお茶目な面も見せてしまう。そんなオジーが丸わかりのDVDは繰り返し見ずともメタル野郎であれば持っておきたいマストアイテムです。

しかしザックがかっこ良過ぎて興奮して引退ライブの映像作品LIVE&LOUDをビデオでしか持ってないのでDVDをぽちっちゃいました。ライヴ・アット武道館だとZAKKがもうごつくなりつつあってイマイチなんですよね。