KARMA TO BURN / Arch Stanton

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BAND : KARMA TO BURN
TITLE : Arch Stanton

音楽ライター山崎さんのぴゃうブログで去年の8月に出ていたKARMA TO BURNのニューアルバムの存在を知りポチりました。このバンドはアメリカのウェストヴァージニア州出身のストーナーインストバンドなんですが今まではぴゃうさんと同じ感想でした。ヘタな歌なら入れずにリフで勝負するぜ!とばかりにひたすらAC/DCばりの岩石リフをこれでもかと叩き付けてきましたが、ほんとに曲から歌だけ入れてないような曲構成ばっかりで悪くないんだけど飽きてきちゃって必ず途中で寝てしまってました。しかしこの新作は各曲のリフにフックがあり素晴らしいです。最後まで飽きずに聴けます。一緒に買ったACID KINGの新作のほうに期待していたんですがこっちばっか聴いてます。

唯一あるPVがアルバム中でもっともフックの少ないリフをごり押しする曲とは。。他にもいい曲入ってますので。THIN LIZZYのTシャツがイカしますね。

以前アップしたBRANT BJORKの新作からのPVもいくつか上がってますね。こっちはサバスのTシャツがクール。

Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators / World On Fire

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BAND : Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators
TITLE : World on Fire

元ガンズ:スラッシュの去年出したニューアルバム。やたら評判よいので聴いてみましたらホント良かったです。往年のガンズらしいリフ、メロディで溢れたアルバムです。もう随分長い事コンビ組んでるマイルズ・ケネディのVoも流石の巧さ。ただ好みとしてはもうちょっと低音にパワー欲しいですね。典型的な高音でるから巧いとされてる歌声な感じ。ルックスもパフォーマンスも冴えないし。リフにはどれもスラッシュ印が付いているかのような跳ねるようなリフ、ブギー調リフ、単音リフ、ブルージーなスライドギター、歌えるソロなどガンズの初期作を思い出せます。最近この手の音は昔のだけ聴いてればいいやって感じでしたが気に入りました。ルーズ&タフなリズムもピッタリ。

The Skull / For Those Which Are Asleep

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BAND : The Skull
TITLE : For Those Which Are Asleep

なんて安易なバンド名なんだろうと思いますが、違います!あのシカゴのドゥームメタルバンドTROUBLE2ndアルバムからとったバンド名なのです。しかもTROUBLEといえば看板Voのエリック・ワグナーですが、そのエリックと過去のベース、ドラムと組んだ、元TROUBLE成分が集まった別バンドなのです。TROUBLE初期はジメっとしたコテコテのドゥームメタルでしたが、作品を重ねるたびにカラっとしたストーナー/ハードロック成分が増えてどんどん元気になっていき、最終的にはパワフルなVoである元ALABAMA THUNDERPUSSYのカイル・トーマスにメンバーチェンジをしてしまいました。その新生TROUBLEの作風が陽なのに対し、こちらはバンド名が表す通り、TROUBLEの陰の面である初期のジメ〜っとしたドゥームメタルをやっちゃってくれてます。こんなにシンプルで分かり易いメンバー同士の音楽性の違いからの分裂なら納得です。リスナーとしてはどちらも味わえるのがうれしい(特に初期TROUBLE風の新曲が聴けるのは)ので大歓迎です。ギターチームはTROUBLEに残りましたが、THE SKULLのギターもTROUBLE成分をよく理解したツボを押さえたプレイ、音作りで遜色なし。やっぱエリックのハズレ気味のB級臭い声は味わい深いです。CANDLEMASSやCOUNTRAVEN位湿気臭いドゥームメタルは苦手なんですがTHE SKULLは絶妙な湿気具合です。NWOBHMや初期JUDAS PRIESTも思い起こさせる正統派ドラマチックドゥームメタルです。