
ドローン/アンビエントミュージックの元祖とも言われ、NIRVANAのカートも崇拝していたディラン・カールソン率いるEARTHが奇跡の来日!から2年。初来日まで四半世紀もかかったバンドがたった2年で再来日!前回なんとなく見逃してしまった自分としては有り難い再来日です。仕事を早めに切り上げて新大久保へ。雨や平日、翌日も新代田でライブがあるためか会場の入りは6〜7割でしょうか。以前ELECTRIC WIZARDを観にきた時はもっと人でぎゅうぎゅうでした。この日のオープニングアクトはNEPENTHES。元チャーチのVoとGがいるようで初聴だったので期待していましたがあまりピンときませんでした。EARTHでは運よく最前ゲット。隣の隣にはぴゃうブログの音楽ライター山崎さんがいました(写真左の腕)。数年前の山崎さん主催のドゥーム・イベントでご挨拶させていただいて以来なので覚えてないだろうなと思い声かけず。NEPENTHESの機材が片付け終わるとおもむろにディラン・カールソンが出てきてアンプなどセッティング。黒のカットGジャン(バックパッチはWOLVES IN THE THRONE ROOM、RAINBOWやVENOMのパッチ、DIOとサバスなどのバッジ付)におそらくANGEL WITCHのベースボールT、グレーのカラーデニムにサイドゴアブーツという出で立ち。ヘアスタイルはやや長めの七三、頬ひげがもっさりと生えていて小顔。腕や首まわり、両目の下にもタトゥーが入っていてとてもクール!しかしMCでは声高くてぼそぼそしゃべるのがコミュ障っぽくてかわいらしかったです。オールドスクールなパッチに混ざってWOLVES IN THE THRONE ROOMなんて最近のバンドも織り交ぜたカットGジャンや赤のHagstrom Vikingギターにださカワイイステッカーチューンなどディラン・カールソンのセンスが見えます。準備できたらそのままライブ開始。EARTHはどの曲も10分前後緩急少ないのでここからは長い精神との対話が始まります。ディラン・カールソンは白目を向きながらアルペジオを繰り返しております。自分も目をつぶり音の中に浸ってみようかと思ったんですがせっかく来日しているのでずっとメンバーを見ていました。正直ドローン/アンビエントはいいんだか悪いんだかよくわからずに聴いています。読書しながらとか友人などとワイワイしている時に流すには悪くないのですが、集中して聴こう!というには気怠過ぎます。ライブ行く電車の中でも予習しよと聴き始めてすぐに寝てしまいました。いずれこれの良さを心の底から楽しめる時が来るのでしょうか。EARTH2はバリバリのヘヴィドローンですが最近のEARTHは音圧には頼らずアルペジオを多用し、ひたすら同じメロディーを反復し、麻痺させ、人それぞれのイマジネーションをかき立てる方向へ行ってるように聴こえます。考える事を求められるような音です。なので曲の感じ方が人それぞれになりそうです。自分はだんだんと暗い気持ちになりました。なにか悩みでもあるんでしょうか。映画のサントラを聴いているようでもあり、実際ジムジャームッシュの映画で使われたり、GOLDという映画音楽の全編を制作したりもしています。1曲が長いので終わってみれば2時間ほど。ライブで聴いたら今までと違う何かが得られるかもと期待していましたがそこまで変わる何かはありませんでした。ただディラン・カールソンのように歳をとりたい!と思います。
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2014.5.7 SHIBUYA QUATTRO : CARCASS

「リバプールの残虐王」CARCASSにはメロディックデスメタルに変化し有名になった「Heartwork」から入りました!というグラインドコア連中からしたら完全な後追いミーハー野郎ですが日本ツアー最終日に行ってきました。怖いゴアグラインダー達が大勢いてゲロまみれにされるのかと思いきや全身黒のメタルオタク、スラッシャーがほとんどで半パンNEW ERAキッズはほとんど見かけませんでした。ナパームデスの時は半パン率がかなり高かったんですけどね。NASUMとかも一緒だったからか。もういい歳だしせっかく来日してくれているアーティストをじっくりと観たいという事が多くなってきたのですが一緒に行った友人がモッシュしたいというので始まるのを待ちながら中盤に陣取っていたらオープニングと同時に人波に巻き込まれ最前5列目あたりになってしまい久しぶりに汗だくになりました。最新アルバムの1曲目でもあるSE的な「1985」からHEARTWORK1曲目「Buried Dreams」でライブがスタートという掴みすぎる幕開けから名曲のオンパレードでした。「Ruptured In Purulence」はより邪悪になっててかっこよかったぁ。後追いで全アルバム聴いたとはいえ初期の2枚は記憶があやふやなレベルで、音の問題もあってか、知らない(覚えていない)曲もありましたが改めて聴くと意外と初期の曲もしっかりメロディを弾いている印象でした。もしくはライブアレンジ?後追い野郎ならでは、もしくはDOOM/STONER好きならではかもしれませんが5th「Swansong
」はデスメタル要素にロックの要素もあって大好きなのですが「BLACK STAR」のイントロから急展開「Keep on Rotting In the Free World」も痺れました。途中ドラムが止まって変な間があってからジェフがサビをオーディエンスに求めて感動的に盛り上がる展開がありましたがあれってドラムのミス?なんか気まずそうな顔してたダニエルさんが印象的でした。本編終了後、違和感のあるディスコチューンRosebudの「Have a cigar」が流れジェフが踊りながら再登場。「HEARTWORK」で締めてライブ終了かと思いきやまたまたディスコチューンが。期待して待つもそのまま終了〜。もう一度出る予定をやめたのか、そういう演出だったのか良くわかりませんでした。しかしジェフとビルの存在感は凄かった。ジェフは歳とって毛も薄くなり白髪まじりで、ストリートで見たら浮浪者にでも見えそうですがステージでは圧倒的で、MOTORHEADのレミーに似てるなぁと感じました。自分も髪の毛が心配で薄くなったら坊主にしようと思っていましたが、ああいう開き直りもいいのかも。独特のVoはCDと変わらず凄みがあり不快感満点(褒言葉)でした。ビルは実家に日本のファンが押し掛けるほどのイケメンですが歳をとっても変わらず、オーディエンスも昔からファンだったんだろうなぁという派手なおばちゃんが最前を陣取っていました。久々にクタクタになったライブ後はCARCASS観たんだから臓物でも食いますかと適当にホルモン食える店に入ったのですが2人共ホルモンがそんなに好きでない事が注文時に発覚、サムギョプサル(肉だし)に変更しました。マーチャンは今回どれも微妙なデザインだったのとGWにバンドTを買いすぎたので自粛。ミュージシャンの多くは若い頃は無知と勢いに任せ曲を作り、その無知や勢いから自由な発想が生まれオリジナリティとなりますが、経験を経て様々な音楽理論を吸収し、レベルアップしていく反面、音楽の常識に縛られ個性がなくなっていく事が多いように思うのですが、CARCASSの最新アルバム「Surgical Steel
」はどちらも成立している名盤であると思います。しばらくCARCASSを聴く日が続きそうです。
BABYMETAL / BABYMETAL

BAND : BABYMETAL
TITLE : BABYMETAL(初回生産限定盤)
メタルの中でも最も激しいとされていたデスメタルに華麗なメロディをギターで持ち込んだメロディックデスメタル。真逆の要素を合体する事で振り幅が大きくなり、お互いの要素をより劇的に引き立て合います。思えばメタルにはこの真逆の要素が多いように思います。ブレイクダウンやファストパートからスローパートへのテンポチェンジ、アルバム内でのファストチューンとバラード、クラシックとの融合やオジー(悪魔)とランディ(天使)など。メタルだけじゃないか。ちょっと前に流行った塩キャラメルなんかもそうですね。
前置きが長くなりましたが真逆の要素「メタル」と「アイドル」が合体したBABYMETAL。3月2日に日本武道館でライブを観てきたカミングアウトDEATH。いい歳して初めてアイドルのライブに行ってしまいました。あまり詳細を語るとやっぱりキモいため、多くは語りませんが固定概念を無くして柔軟に楽しむ気持ちを持って聴いてみてほしいのです。メタルという狭い視野で先入観ありきで聴き始めるとやっぱりダメだと思いますがアイドルという世界の中で個性を出そうとメタル好きのプロデューサーが始めた事であり、好きだからこそ様々な仕掛け、ネタが活きてて、オーディエンスはその謎解きをしつつ絶妙なメタルサウンドとアイドルサウンドの融合を楽しめると、また新しい世界が広がるのではないかと思います。初めてナパームデスを聴いた時だってこんなの音楽じゃねーって拒否反応出たはずです。無邪気な声とブルータルサウンドの融合はお互いの良さを引き立て合いとても心地よい違和感を生み出しています。このバランス加減を見極め、世に発信したプロデューサーさんすげぇ!BABYMETALのメタルオマージュ部分の大半はXとMETALLICAですがこれもまたわかりやすい!日本でメタルっぽさを求めればXが手っ取り早いだろうし、ネタも豊富だし、メタリカに関しては2013年に色々と日本と縁があった事もあるのでしょうが、王道のBLACK SABBATHやJUDAS PRIEST、IRON MAIDENよりも若者にはメタルアイコンとして分かりやすい事もあってメタルを分かりやすく取り入れて理解されています。さらには好きだからこそ&なんちゃってメタル魂ではない!とアピールせんばかりにSLIPKNOT、PANTERA、DAMAGEPLAN、MACHINE HEAD、SOILWORK、Limp Bizkit、Meshuggah、THE MAD CAPSULE MARKETS(本人が作曲してる)、Attack Attack!、Fear, and Loathing in Las Vegasオマージュも散りばめ、さらにはラップやダブステップ、エレクトロニカなど様々な要素も詰め込みメタル一辺倒ではない絶妙なバランス感覚でアイドルを保っております。武道館でのステージデザインもメタリカの360°ステージをアレンジした巨大魔方陣となっていて度肝抜かれました。
Kerrang!から取材オファーが来ていたり、USA TODAYに取り上げられたりiTunes Storeではアメリカ、イギリス、ドイツのRockチャートで1位だったり海外での反応が凄いですが夏にはメタルの主戦場ヨーロッパでライブをやるそうです。海外ではKAWAII METALと言われているのだとか。BABYMETALの快進撃は今がMAXなのかもっとすごくなるのか楽しみですが、成長期にある3人なので期間としてはそう長くは続かないのでしょう。もしくは常に進化していくのか。期間限定感も今観なくては!という気持ちを煽ります。自分も最初に知った時は頭が固く、所詮アイドルだぜとスルーしちゃいましたが、徐々にスケールが大きくなっていきヘドバンやイジメが出たあたりでやっと面白さが理解できました。メタルを聴きつつ、JPOPやそれこそアイドルも嫌いじゃない耳なら理解しやすいのでしょう。自分は最初THE WILDHEARTSやMarvelous 3などを聴いてる気分でした。メタル耳にオススメは「ヘドバンギャー!!」と「BABYMETAL DEATH」。youtubeで観る事をオススメします。昔、ロス・ロビンソンが様々なバンドをプロデュースしてレーベルが出来てとうとうSlipknotが出てきた時のようなブームが押し寄せているような感覚を感じます。。