BAND : DOWN
TITLE : Nola
DOWNは1991年にPANTERAのVo.フィルとC.O.CのG.ペッパー、CROWBARの巨漢G.カーク、B.トッド、当時は知る人ぞ知るレベルであったEYEHATEGODのDr.ジミーというニューオリンズ仲良しジモティ5人組がサバスやSt.ヴァイタスなどに受けた影響を吐き出す趣味で始めたDOOM、SLUDGE多めのサザンロック、ブルースも含んだジャムバンド。メンバー名は内緒でデモテープを配布し評判になり、ライブ会場でレコード会社重役が蒼々たる面子を初めて知り、その場で契約を提示したらしい。このファーストが出た当時(1995)、自分は専門学生で、秋葉原の今は亡きディスクマップ(新・中古を扱う7階建てのCDショップ。当時界隈では最安で掘り出し物も多かった)の今月のおすすめみたいなコーナーで出会いました。徒歩で秋葉原(ディスクマップ、リバティ)〜お茶の水(ディスクユニオン、レモン画翠)というのがお決まりのルートでした。懐かしい。当時はDOOMのドゥの字も知らないひよっこ(なんならメタルもまだまだ)でサバスはかじっていましたが他にはカテドラルとC.O.Cくらいで古いハードロックもようやくZEPのベストを聴き始めていた頃。一聴しただけではあまり良さが理解できませんでした。しかしお金の無い学生時代だったので金返せばりに聴き込んでいくうちにその深みにズブズブとハマっていきました。その後、様々なDOOM、STONERアルバムに出会っていきますが他のを聴けば聴くほどこのアルバムの凄さが解ってきました。ドゥームにありがちな単純なリフの反復もジャム形式で段々と形が変わっていき一つ一つのリフが息をして生きているようです。ここでいうリフにはギターリフだけではなくドラムも含みます。フィルのVoもDOOMには珍しくシャウトもしていますが彼のシャウトは(パンテラでも)きちんとメロディーがあるので聴く人を限定するシャウトではないと思います。ささやきのようなものから低音〜高温からのスクリーム、シャウトなど様々な表現で曲を盛り上げています。いやしかしこのブログを書くにあたり久しぶりに聴き直していますが最高ですね。粘り気のあるリフが次から次へと流れます。このアルバムを皮切りにニューオリンズ勢が一時元気でした。上記関係バンドの他にはSUPER JOINT RITUALやSOILENT GREEN、The Mystick Krewe of Clearlightなど、どれもアメリカ南部特有なのか粘り気のある曲がたまりません。いつか行ってみたい地です。よく無人島や棺桶に持っていくアルバム1枚選ぶとしたらみたいな話がありますがその候補に入るアルバムです。この後何枚かアルバムやミニアルバムが出ますがこの1stを超えていないように思います。若い頃に聴き込みすぎたせいかもしれませんけど。聴いたタイミングや年齢によって評価って大分変わりますよね。
このライブでジミーが着ているSLEEPのDOPESMOKER Tシャツは偶然自分も持っています。フィルの着ているANTiSEENが渋い。名前くらいしか知らないのでYOUTUBEで聴いてみましたが興味ナシ。昔はよくフィルが着ているTシャツをまねして買ったものです。大して好きでもないのにVenomとか。オシャレなラグ敷いてるのにみんなツバ吐きまくり笑。Liferの最後でフィルが流血。
こちら95年当時。みんな若くて細い。ペッパーとか変わり過ぎなんじゃ笑